選手登録としては日本人選手と同じ扱いを受けているマイケルだが、育ってきた環境は日本野球のそれとは大きく異なる。"外国人"特有と言ってしまえば簡単だが、やはり独特の個性的な変則とも言える投げ方になっている。
 まず、そのセットポジションの姿勢からして独特だ。頭の向きなどを見ると、一塁走者がいるように錯覚してしまうが、後方に映る一塁手の守備位置などを見るとそうではなさそうだ。いざ、動き出しても、クイックというわけではないが、左足をあまり高く上げることがなく、伸ばした足を左右に動かすだけで体重移動をしている。多くの投手は、足先がいったんセンター方面に動き、尻から体重移動、捕手方向へ動き出すことになるのだが、彼の場合、足が優先。足で体全体の動きをリードしていると言っていいだろう。腕の振りはサイドスローに近い。体を「横回転」させるには、足を上下させる動きよりも、伸ばして横に振る動きにしたほうがスムーズに体が動くということなのかもしれない。
 途中、体全体が浮いたようになるが、その中でも懸命に軸足に体重を残そうという意思のようなものは感じられる。それが投球のバランスを保たせているのだろう。実際に、Gからのバックスイングのトップからリリースにいたるまでのバランスは悪くない。左ヒザに体重が乗り、胸の張りも十分で、無理のないスムーズな動きを見せている。全体的なまとまりのよさが、威圧感を失わせている気がしないでもないが、昨年は32試合に登板。主に中継ぎとして3勝を挙げている。今年は抑えの候補の一人でもある。 MICHEAL
セットは個性的だが
       バランスはいい投法
            解説・大野 豊
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