５年目を迎えた木元は、レギュラーに定着し、１シーズンを通して活躍した。この１・２年は二番打者として試合に出ることが多かったが、従来の二番打者像とは異なる強打を見せている。もともと、このチームはかつて小笠原が"強打の二番打者"として、同様の働きを見せていたが、逆に言えば、木元にも大きな期待がかけられているということだろう。 　その打撃は右足を高々と上げた完全なる１本足打法。確かに足を上げた方が、タイミングさえ合えば、打撃にパンチ力は出る。とはいっても、どうしても体の動きが大きくなるので、タイミングを合わせることが難しくなるし、率を追求するならやはりあまり足を高く上げないほうが好ましいのではないか。 　それに、木元の足の上げ方は少々乱暴だ。上げた足のつま先が不自然に上のほうを向いている。実際にやってみてもらえば分かるが、つま先を上げるということは、すなわち背中やかかとに重心がかかる姿勢になりやすい。あまり、かかとに重心がかかると、さまざまな球種、コースに対応するためには難しくなる。 　それでも、④で体をうまくねじってバックスイングを取っているように、器用さは持ち合わせている。⑥⑦ではいい形を作っている。さまざまな球種に対応するためには、もう１コマ早くこの姿勢ができるようになればいい。遅れ気味なところにあわてて調整しようとしたため、⑩のように左肩が極端に落ちた格好になってしまった。 　この写真の打席だけでなく、普段から差し込まれた打球が多いように記憶しているが、それは、この辺りに原因があると思う。今後は、クリーンアップを打つ機会も増えると思うが、どちらにしても確実性を上げることが求められるだろう。 木元　邦之 つま先が上がり 　　かかとに重心がかかる 　　　　　　　　　　　解説・谷沢健一
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送