左腕ということで、チャンスはもらっている佐々木だが、コントロールに難があって、なかなか一軍に定着できない。そういう目で見てしまうせいか、⑪の写真など、バランスが悪く、コントロールが悪いのも仕方がないのかなと思わざるを得ないフォームになってしまっていると言えるだろう。 　最初から見ていくと、右足が上がった④くらいまでは全く問題がない。ところがこのあと、体重が移動していかなければならないところで、下半身は動きが進んでいくが、上半身はというと、力を溜めようという思いが強すぎるのだと思うが、だんだん後ろに残すような形が強くなる。 　結局、体重移動はスムーズに行われることがなく、まず下半身の動きを優先させて使い終わったあとに、「さあ今度は上半身」といった感じで、"上"だけが動く。下半身とのバランスが悪いから、必要以上に大きな動きをとらないと投げられない。必要以上に上体を倒し、顔を逃がし、体から遠いところで腕を回し…、ただ力任せにボールを投げているイメージだから、厳しい言い方になるが、これでコントロールがつくわけがない。 　やっと手の動きが追いつく格好のフィニッシュだから、体はその場でクルッと回っているだけ。見た目にはダイナミックで、カが入っているように見えるが、実際には空回りで、佐々木自身が力を入れてもそれはボールには伝わっていない。無駄が多いということになる。 　スタートから⑤までの姿勢には問題ない。ここから上半身が下半身と連動して体重移動を行うイメージを持って、フォームを作っていくようにしないと、課題のコントロールが改善されることはないだろう。 佐々木　貴賀 上下のバランスが 　悪く制球が安定しない 　　　　　　　　　　解説・牛島和彦
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送