Fでボールを投げる体勢に入っているが、上体にブレもなく頭も突っ込んでいない。右ヒジもきれいに上がってきており、スムーズにリリースを迎えられる状態になっている。体がターンをしているGでも、下半身に十分な安定感が見られる。
 Hを見ても、下半身が安定したままで体の開きが遅いために、リリースポイントを打者に近い位置に持ってこられる。そうすることによって、変化球も打者の手元で鋭く切れる。IJKのフィニッシュでも、右足の蹴りがしっかりと生かされ体重が前足に乗っている。
 以上のように西崎のフォームを見てきたが、この安定感があれば好成績もうなずける。こういった形で投げ続けることができれば、相手チームにとっては嫌な存在であり続けるに違いない。 今年、プロ10年目という節目の年を迎えて最多勝争いをするなど、素晴らしい投球でチームを引っ張っている西崎。日本ハムにとっては、工ースの好調は何とも心強いに違いない。今シーズン、最後の最後までオリックスと優勝争いを続けたチームにとっては、来年以降も西崎にかかる期待は大きくなってくるだろう。では、そんな西崎の投球フォームを運続写真を見ながらチエックしてみよう。
 @で始動に入り、Aでゆっくりと左足を上げ始めている。Bでその左足がトップの位置まで上がってきているが、ここで軸足のかかとに注目してほしい。右足のかかとが浮いているのが分かるが、こうすることによって体を大きく使うことができる。体が大きく使えれば、バネも十分に生かすことができる。
 Cで左足を下ろしながら体を打者方向に出している。ここで右足のヒザが適度に曲げられているのが分かるが、こうすることによってエネルギーを蓄えることができる。Dでは重心を下げながら左足を踏み出し始めて、Eでは着地を迎えようとしている。このEを見てもヒザ、腰、肩と、どこにも開きは見られない。 西崎 幸広
下半身の使い方の巧さが
   安定した投球を生む
            解説・村上雅則
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