開幕のロッテ戦にスタメン出場を果たし、3安打の猛打賞でプロデビューを飾った大貝。身長が169pとプロとしては小柄だが、足があり、前向きな姿勢を買われての抜擢だったが、本当の働きは見られなかった。新人の割には基本が出来ているだけに、来季以降が楽しみなひとりだ。ではその大貝のバッティングフォームを連続写真を見ながら、順を追って解説していこう。
 まず@が構えだが、何とはなしにどこかに力が入っているが、大貝の場合、自分は長距離打者ではなく塁に出て足を使うリードオフマン的な選手なんだ、という意識を持って楽に構えてもらいたいところだ。
 Aで右足のカカトを上げてバックスイングを始め、体重をオーソドックスな形で後ろ足へ移動しているのがわかる。そこからBCDと、右足をほんの少し、前に踏み出しながら、Dの球を迎える姿勢を作っている。このDの形は悪くない。
 そこから続くEFGのように腰の回転を使ってバットを引き降ろし、HIJと球を上から見て叩く、ダウンスイングの基本ができている。ただ、大貝の場合HからKにかけて体の回転が止まってしまって、手だけでバットを振る格好になっているのが気になる。
 さらにシャープなスイングを自分のものにするには、重心の前方への移動と体の回転とが、バランスよく行われながら、バットを振り出していくことが大切になってこよう。
 Dまではクセのない、いい体勢で球をつかまえに行っているだけに、腰から下、とくに右側の下半身を使って体を回転させていけば、HIJのように重心が前足に乗り切らない不十分な形も解消できるはすだ。腰の回転を使ってスイングできるようになれば、おのずとポイントも今より前で球をとらえることができる。
 この1年間でプロとはどういうものかが、わかったことだろうから、来年こそが勝負だ。自分の個性を生かせるよう精進してほしい。 大貝 恭史
右側の下半身を使って
  スイングできるように
            解説・川上哲治
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