前半部分の弱々しさを引きする形でGなどは、左肩が上がり過ぎてしまって上を向いて投げるような格好だ。そのために、Hで右肩や右ヒジがいまひとつ上がらないわけで、これが、ボールをリリースしたあとのフォロースルーをJのように貧弱なものにしてしまっている。
 またJのグラブの位置を見てもらいたい。この位覆では左手が使い切れない。前を大きくするには、左手をうまく使って体を回転させなくてはダメで、この写真では体の近くをかくような感じだ。ボールを投げるときの基本は、利き腕を前に振るのが鉄則で、かくような使い方をしては、生きたボールは投げられない。
 関根のフォームを見ていると形だけで投げている印象がぬぐい切れない。体の内側からほとばしるエネルギーが沸き出てくるような中身のあるフォームを身につけてほしい。来シーズン以降の成長を期待したいものである。 開幕から一軍ベンチ入りしたルーキーの関根。一時は先発ローテーションに名を連ねて、ニケタ奪三振をマークするなどドラフト一位らしい働きを見せていたが、7月中旬には息切れしてしまったようだ。いいものを持っていることは間違いないがフォームを見ているとまだまだ形だけで投げているところがあるのが、今後のテーマになってくるだろう。
 まず、@の始動は軸足の太モモのあたりにグッと力が入っていい形なのだが、次のAではその力が緩んで元に戻り、Bでは下半身が弱々しく張りのない状態になってしまっている。続くCでは頭が下がって体の芯がどこか抜けてしまったような印象を受ける。
 Dにしても、実にいい形に左足が上がっているが、Eはいかにも弱々しく見えてしまう。関根の場合、トータルで見るとのびのびしたいい投げ方をするピッチャーに映るのだが、こうした部分的な弱々しさが目につくのだ。もっともこれは、練習が解決してくれるもの。意識して取り組んでもらいたいところだ。 関根 裕之
腕はかくのではなく
   大きく前へ振り込め
           解説・藤田元司
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