社会人野球から入団してきたルーキー二村。その勝負強さ、パンチカのある打撃ぶりで、今や日本ハムのレギュラーの座をつかんだ感がある。連続写真をみていこう。
 @の構えはグリップの位置を低く構えている。もう少し捕手寄りに大きく構えれば次の動作が楽になる。Aでカカトを浮かせヒザを引きつけてバックスイングの始まり。Bはバックスイングのトップだ。CDと前足をふみ出しながら、グリップが徐々に上がってEでは肩の高さよりも上に上がっている。この高いグリップが上から球を叩けることにつながり、長打力、パンチ力を増すことになる。Fでは目で球を捕えてすでに打つ態勢ができている。Gからダウンスイング、インパクト、うまくフォロースルーへと続いている。
 二村の打撃の長所は、グリップの位置が高いことだ。踏み出していくときに、一旦下がっていたグリップが少しずつ上がっていき、着地したときには肩よりも高く位置し、そこから腰の回転をうまく利用しながら、バットの軌道が最短距離を通ってボールを捕えている。若い選手にしては理想的といってもいいスイングだ。スタンスのときに、やや縮こまった感じをうけるが、これを大きく楽に構えることができれば、非の打ちどころがないものになるだろう。
 本塁打がこの時期で11本とは大したものだ。本人も自信をつけているだろう。今後は守備、走塁の面の練習にも力をいれて、三拍子揃った選手に成長してほしいものだ。「新人王」といった声も上がっているようだが、打撃だけを見た限り、その可能性は十分にあると思う。期待して見ていきたいものだ。 二村 忠美
グリップの位置が高く
   若い選手にしては
      理想的な打撃
          解説・川上哲治
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