今季パ・リーグを大きく盛り上げている日本ハムだが、加藤はその陰の主役といってもいいすぎではないだろう。特に、若武者・木田の快投はこの加藤の好リードなくしてありえなかった。今年で13年目を迎えたベテラン捕手だからこそ"黄金ルーキー"はその実力を十二分に発揮したといえる。元来捕手というポジションは、守りが完壁であれば「打率は2割5分で合格」などと俗にいわれているが、それ以上に打てる可能性がある打者が実に多い。この加藤もその一人といっていい。さて、連続写頁を見てみよう。
 @はすでにバックスイングを始めて前足(左足)を引きつけ後ろ足(右足)に体重を移勤しているところ。バットを右肩に引きつけているが非常に苦しそうだ。左腕をもっと伸ばし、捕手方向にグリップの位置を置けばよリスムーズなスイングができる(A)。Bはバックスイングのトップ。前足を踏み出そうとするところだ。上体がちぢこまって非常に窮屈そうだ。
 C〜Dは十分に前足を踏み込んでスイングが始まるところ。がっちりして力感あふれる下半身はいい。ただ腕に力が入りすぎているようだ。E〜Fではグリップの位置が捕手方向ではなく、頭部に近い所にあるため左協が甘くなっている。G〜Hはインパクトの前後。I〜Kはフォロースルーだ。上体に力があるため球にうまくバットをかぶせているが、体勢としては無理な形になっている。グリップの位置を後方(捕手方向)にして高くすれば、もっと打率も上がるだろう。体のバネや力もあるし惜しい気がしてならない。 加藤 俊夫
非常に窮屈そうな
バックスイングのトップ
         解説・川上哲治
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