昨年の成績は13勝14敗。せっかく13勝を上げながら、いくらバックがひ弱いとはいいながら14敗していたら工ースとはいえない。惜しいことだ。ポールが軽いこと、球種が一つ足りないことが原因ではないかと思われる。そこで高橋直に私は進善したい。
 フォームを見ると、かつて同じ下手投げピッチャーとして活躍した大洋の秋山投手(前監督)に酷似している。だから週刊ペースボールに頼んで秋山投手の全盛時代のピッチング分解フイルムを借りて勉強したらどうだろうか。そのくらいの積極的な姿勢があれば、まだまだ寿命の長いピッチャーとして活躍できるだろう。それに秋山投手というのはつねに冷静でしかも大胆不敵、絶妙のコントロールを誇ったものだ。そのいいところを全部吸収して高橋直がピッチングの間合いなどを覚えたら、今シーズンから負け試合がうんと少なくなるだろう。
 フォームを見るとH〜Jにかけての左手のグラブの使い方が上手い事が判る。ただKをみても判る通りもう少し腰を落として下から腕が出るようにしたらどうか。腕の出る角度に工夫をこらし変化を持たせればもっといいピッチングができるはずである。ムリのないフォームをしながらリズムが単調だから打ち込まれる。多少自分自身のピッチングに酔っている傾向があるのではないだろうか。
 走者がいる時のピッチングも研究する必要がある。己れを知り先輩にいい見本があるのなら還慮なく盗みとることだ。新人王にもなった優秀な素質の持ち主で、耐久力もあるピッチャーなのだからもう少し内容の濃い投球をすれば20勝投手に飛躍できるはずである。20勝を望まなくともたとえ13勝であっても、負け数を6くらいに減少させてほしい。そのためにぜひ今シーズンはフォークボールを会得してほしいものだ。 高橋 直樹
"決め球"を会得し
     負け数を減らせ
            解説・村山実
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